「風使い通信・屋久島紀行」製作日記(97年分)。
9月26日
- 製作日記じゃないけど、他に書くところがないのでここに(^^;。最近の話題を2点。
- このあいだの日曜日は谷山浩子さんの大101人コンサート@オーチャードホールに行ってきました。谷山浩子MLあたりでは結構評判がいいみたいだけど、僕はいまいち密度が足りなかったかなぁという印象。いやもちろんコンサートは101人の雰囲気そのものだったので楽しめたのだけど、やはり2000人以上の大ホールだったのがなんだったなー。
- ここでちょっと補足しておくと、浩子さんが主にやるコンサートは101人コンサートという名の通り小規模のものが多くて、それも公民館とかどっかのライブスペースみたいなこととかわりとローカルな雰囲気のものが多いの。そういうところだとコンサートといってもびっちり企画してあるわけではなくて、観客とのインタラクションの上で構成されていくのね。実際リクエストコーナーがあって、その場でリクエストを受けて歌うとか、お話をしながらとか、そういう雰囲気がとても好きなのです。
- 演奏者と観客というものを超えた一体感がすべてを支配してる。そういう意味では、青山円形劇場の101人コンサートなんて今まで観てきたコンサートの中で(これは浩子さん以外も含めて)究極の形かなと思います。観客と演奏者が輪になって座るんだもん。最後の「鳥は鳥に」の大合唱も、青山円形劇場の方がよかったなーとか思ってしまいました...。と...ちょっとぜいたくなことを言ってみる :)
- 次に鶴田謙二のこと。僕もforget-me-notが出るまでは名前ぐらいしか知らなかったんですが(作品発表がないから当り前かもしれんけど)、とりあえず「水素」と「Spirit of Wonder」を買って一気にはまりました。チャイナさんかわい〜。でも媚び媚びってわけじゃなくて、登場人物がちゃんと個として立ってるからいいですね。鶴田謙二さんって最初はイラストレーターかと思ってて...漫画描くとは知らなんだ(笑)。
- 人物像もいいけど、世界観も想像力をくすぐられる感じがして好き。SF的なところは早坂未紀さんの「麻衣子」、海面上昇後の世界観は芦名野(漢字違うかも)ひとしさんの「ヨコハマ買いだし紀行」的雰囲気と近いのかなー。もっと作品が発表されてないのかと思ったら、結構描いてるというのが僕の印象。あれで十分なような気がします。
- 「鶴田謙二のファンとは待つこと」みたいなことが書いてあったと思うけど、僕も「ナウシカ」でさんざん待たされてるので(笑)全然気にもならないと思うぞ。でも宮崎さんは完結させちゃったからねぇ...そりゃそれでさらにすごいですが。
- というわけでお薦めしときます。>ふくはらさん(^^;(僕はふくはらさんは知ってると思ってたんだけど...む〜ん)
- あ...書き忘れ。浩子さんのオリジナルベストアルバム(本人談)「Memories」は常識を打ち破る破壊力。もう毎日がコンサート...涙ものだわっ。
9月29日
- 最初が清川さんってのはふつうなんですか?
- 詳細は1週間後(笑)。
10月1日
- 昨日は虹野さんだった。
- でも清川さんの方がよかったと思うのは間違いですか?
- 待て次号(笑)。
10月5日
- と...引越しました。とりあえず説明をしておくと、この「風使い通信・屋久島紀行」というのは「風使い通信・風の谷紀行」と2冊セットで昨年末の冬コミに出す予定の本だったのですが、年末の忙しさにかまけて夏コミ送りとなり...で、夏コミではふくはらさんから送ってもらった原稿のMOが読めず(;_;)、またもや先送りとなって、なんと1年越しの懸案の本だったりするわけです。
- まぁとりあえず冬コミまでにという気もするのですが、修論とかもある身なので、「どーしよーかなー...お茶を濁そうかなー...」と思っていたところ、ふくはらさんから入れ直してもらったMOが届いてしまって、やらずばなるまい状況に追い込まれて(笑)製作日記を立ち上げたりした次第です。
- まぁ原稿自体は8割方出来上がっているので、あとはちまちま編集するだけだったりするのですが、紀行ものって誇張表現はいいとしても(よくないよくない(^^;)やっぱり大うそは書けないので、資料とかで裏をとったりするのが結構面倒。あと今回は写真もいっぱい載せたいので、そうすると本文もフルカラーとかそういうとんでもない方向に進みそうで...きっとまぁ予定通りには行くまい。
- 前置きはこれぐらいにして本題に。
- まぁいまさらなのですが「ときめも」をやりはじめてしまいました...(何事につけひとより1年ぐらい後にぶーむが訪れる...ははは)。友達がやってるのを見たことがあったりしたのですが、こういう女の子萌え萌えゲームって正直ちょっと抵抗があったのです...なんか越えてはいけない一線を越える(笑)ような気がしてね。あと「ときメモ」の場合、ビジュアル的にも好みじゃないというのもありました。まぁそんな話を研究室の友達としてると「文句を言うならやってから言え」と言われ、「FF7も一段落したしまぁいいか」と、まぁちょっとした出来心のつもりだったのです(なんか悪いことするみたいだな...)。
- 真夜中に藤崎詩織にうながされながらあだ名をつけたりする状況にかゆいもの(^^;を感じつつもゲーム開始。ターゲットにする女の子をどうしようかと思ったのですが...あまり萌える子がいない。しょうがないので、自分の高校時代のときやってた生活と同じ(部活しかしない)ようにしてたら、清川さんと仲良くなってきたので「まぁそれでいいか」と、とりあえず清川さんとくっつくことに。
- ここまでなら「まぁこういうゲームもありかな」とまだ冷静な気持ちで対応していたのですが...清川さんが完全ときめき状態になって顔を赤らめるや否や...「こっ、こりは...はまるかも。」
- 急に態度がしおらしくなって...やられたと思いました。どうしてなかなかかわいいぢゃないですか。最後の告白シーンを見終わったときにはすっかり萌えていたという次第...これを知らなかったとは...ちょっと不覚すぎ(笑)。
- もちろん単純にゲームとしても面白くて、女の子がやるというのもまったくもってうなずける話です。いやはや「何事も経験」。
- 以上本題でした...。以下私信。
- あわたけさんがここ見てるとはおもわなんだわっ(^^;。なんで突然「麻衣子」を思い出したかというと、渋谷「まんだらけ」に早坂さんの直筆色紙が売ってあって「おおこんなもんまだ売りものが残ってたのか」と妙になつかしかったということがあったもので...早坂未紀さんってまだなんかやってらっしゃるのかなぁ。そもそも「麻衣子」自体も本屋でも見かけなくなってきてるやうな...。「セルフィン」は今でも宝物の一冊(^^)。
10月9日
- 先日「ときめも」を貸してくれた友人が遊びにきたので、呑みながら「青春時代の恋愛とは何か?」みたいな話をした。確かにあの子が好きとかこの子が好きとか片想いとか両想いとか、そういうことを友達との間で「ふつうに」話題にできるのは中高生の特権のような気がする。
- 確かに大学以上になってもそういうことってあるかもしれない。けど、個人が動き回れる社会が広がり過ぎているのと話題がリアル過ぎるのとで、中高生が恥ずかしかったりわくわくしたりして話してるのとは全然違うかなと思う。不思議なもので、中高生の頃はほんとクラスとか学校とかが自分の動く社会なので、その分いくらでも想像がふくらませることができたように思うのだ。
- あと男子校だったか共学だったかで、やっぱりイメージがだいぶちがうよね、というような話もした。僕はずっと共学でやってきたので、まぁ女の子っていろんな子がいるよなぁ、というようなことを「ふつうに」感じたわけだけど、友人曰く男子校にいってるとそういうのがあまりないので、その「ふつうに」わかるというのがいいそうな。
- つづく。
10月11日
- と、突然呑みにいってそのまま放浪していたので、中途半端なところで話が切れてしまいました...ぬぅ。
- 結局「ときめも」は高度に大人な遊びなんじゃないかとそう思うのね...一見そういうふうに見えないところがまさに目からうろこだったの。でもね〜。事実は小説より奇なり。事実はゲームより奇なり。現実に起こることって、どんな恋愛ものよりどらまちっくではずかしいことがあったりするのだな。だから生きてて面白い。そう思います。
10月17日
- さて...脱線はすーぱーあずさぐらいにしておいて(おいおい)...「屋久島紀行」の方ですが、夏に書いた原稿に合わせて写真をスキャナで取り込んだりして少しずつ進めてるような状況です。いかんせん夜中にしか家に帰らないので、お風呂から上がってから寝るまで間ぐらいなんですけど...このスキャニング作業がまた眠いんだな(笑)。で、途中で飽きてしまったので、突然絵を描きはじめたりしました。まだ下書き(落書きとも言う)ですけど。このあとIllustratorで修正を加えながら清書するお決まりのパターン。僕は絵を描く道具としてPhotoshopは使いません(使えません)(^^;。
- ちなみに普段ほとんど絵を描かないので、突っ込みは不許可ね(^^;。でも何かをみて描いたかは一目瞭然か(笑)。
- おーなーの意向でWWW版を先にReleaseすることになりそう。まぁ出来上がったところから順次公開する予定です。
10月22日
- ...う゛〜ん...すすまない...。昼間にコードを書いてそのまま果ててしまう感じぃ〜。来週にはちょっとぐらい持ち直すかも。
- で、最近の楽しみはこれ(プロポーショナルなフォントだとちょっと見にくい)。要するに「『もののけ姫』っていったいなんやねん?」ということがよーわからんので、とりあえずみんなで勝手に「わしはこう思う」というのを書いてみるという企画。ちなみに僕はカヤ姫に30%とか入れてるところあたりがもう終わっていたりするのですが(笑)。意外とカヤとサンが互角に争っていたりするわけでその辺もこれからの見所。でも女性の投票がないので、アシタカくんが割をくってたりするかもね〜。でも別に人気キャラ投票ではないので誤解のないように。
- ちゅうわけで、参加したいひとはこのへんからWindsTalk-MLに参加すべし。
10月28日
- 紅葉を見に行ったら雪が降っていました...ははは寒かったわ。う〜んお絵描きに編集に萌え萌えしたい〜。
- 僕は「はなにばんそうこう娘」に一票 :)
10月31日
- 夜中に「Love Letter」を借りてきた。でもそのまま寝てしまいました...(笑)。
11月2日
- 「Love Letter」観ました。素直に良かったです。ストーリーも演出も控え目なのが気に入りました(^^)。結構おすすめしときます。酒井美紀もかわいいっ。
- でも図書館のモチーフって永遠のものなのかしら。僕が中学校のときは確かに図書館は結構利用していた気もするけど、図書館の担当の先生が「明るく誰にでも利用できる図書館」を目指していたので、いわゆる学校の図書館のイメージにあるようなちょっと古びててちょっと秘密めいたような雰囲気はなかったなぁ。高校になると全然利用しなかったしぃ。小学校の頃が雰囲気としては近いかもしれないけど、あれはあれでこうなんというか時代が完全に止まった空間という感じだったから...怖いような雰囲気があったです。
- 図書カードから始まる恋...なんかイメージだけだと萌え萌えしそうだけど、それってほとんど懐古趣味かもね〜...。もうそれが普通に受け入れられる歳になってしまったということか(汗)。
- 全然関係ないですが「もののけ姫」か「Love Letter」かどっちを観るとか言われると「Love Letter」と答えそうな気も〜。う〜む、ひとの評価ってそんなものなの〜(笑)。(笑い事じゃないない)
11月3日
- らくがきの続き。とりあえずこのへんまで。
- 私信のようで私信でないもの(Reference)。Internetがパソ通(この言葉ってもうすぐ死語かも...)より創造・参加意識の弱いメディアというのはちょっとちゃうかもと思います。問題はメディアじゃなくて、参加してる人間がどうかということで。Internetでもactivityが高いところはいくらでもあるし、パソ通でもWebPageを見るかのごとくに使うような場合もあるので、それはどっちとも一概には言えないでしょう。メディアがどうなろうとactivityの高いひとはなんでもいろんなことやるし、そういうことを考えないひとは全く考えない。きっといまコミュニケーションの濃さが希薄だと思うのは、その割合が変化したということに過ぎない。
- 割合が変化したってことは、やっぱりそれはInternetのメディアの持つ云々という話になりそうなんだけど、それはInernetって別にそういう濃い(^^;コミュニケーションをするためだけのメディアじゃないのでしょうがないでしょうね。僕なんかはチャネルが広がったのでむしろよかったと思ってます。
- お絵かきやさんじゃないので、僕はWebなんかよりはMLなんかが自由に使える環境がとっても幸せですね。以前は個人BBSみたいなことをやらないとできなかったようなことがMLでほとんど出来るし、しかも構築や参加の敷居は非常に低い。PC-VANの駿SIGみたいにWindsTalk-MLと双方向転載するとか、そういうとんでもないこともできてしまうのも素晴らしいとか思います。
- WebベースのBBSもいっぱいあるけど、あれに関しては僕は結構否定的...。インタフェースがなってないのが多くて(苦笑)。検索できないのなんてのもあったりして「どーやって使うの?」とかいいたい。それに比べればmailなんてインタフェース(mailerですが)は自分で自由に選べるんで、非常にありがたいしユーザフレンドリーだと感じるのです。
- でも世の中にはmailを出すよりWebブラウザから書き込みする方が敷居が低いと感じてるひとも多いとかで...う〜む〜むつかしいわな〜。
11月7日
- ...常駐マシン(balthasar.mt.cs.keio.ac.jp)のハードディスクがお亡くなりになりました...ほんましゃれならんで(;_;)。復旧作業その他もろもろのためしばらく休暇を取ります。ごめんなさい。
11月14日
- 落ちたりもしたけど、私は元気です。
- ...というわけで。まだぜんぶの復旧作業は終わっていないのですが、なんとか目処は立ちました。どうもお騒がせしましたです。最終的に戻ってこなかったのは夏休み中にやったシミュレーションのデータぐらいかな...ぬ〜また取り直すのか〜...とってもめんどう。
- balthasarくんは未だに死んでるので、いまはcampanellraくん(DigitalHiNoteUltra2)で主に作業しとります...頼むから死なないでね(^^;。...やっぱり名前がいけなかったのかという話をしてたりして...使徒に侵されたか。
- 私信。あわたけさん、えあか〜むしゅめどうもありがとうございます(^^)。ここしばらく壁紙にしてたりします。感謝。
- もうひとつ。病院にいる車椅子の女の子ってのも永遠のてーまですね(^^)。
11月21日
- 本業が佳境に入ってきてしばらくほったらかし状態(^^;なのですが、近況報告などを。
- まずこの日記の本題である(って知ってた?(笑))「風使い通信・屋久島紀行」ですが、例のbalthasarハードディスクふっ飛び事件で年末までつっ走らないといけないのと、冬コミでスペースが取れなかったというのもあって完全に未定になってしまいました。少なくとも年内は何も進みまないことははっきりしてます...本当にごめんなさいごめんなさいごめんなさい...ああっ。
- その次。balthasarくん無事復活。結局HDDを交換しましたです。FreeBSDのインストール自体は極めて楽ちんなのですが、設定ファイル(/etc以下)をふっ飛ばしてしまったので、そのあとの設定がうにゃ〜って感じでした。ほんとはkernelもreconfigしなきゃいけなかったりしたのですが、他のマシンからそのままコピー...(以下検閲削除)。
- しかし何度もやってるとコツを覚えたりするもんですね。僕は学部生の頃、人形劇とか影絵をやるサークルに入ってたりしてまして、地方公演(小学校に出前サービスするの)のときは毎日舞台を組んでは壊し組んでは壊しというのをやってたのですけど...繰り返すうちに要領というかさぼるコツというか、そういうのを身体が勝手に覚えるのです。インストールと設定作業もなんかそういうのと同じかなぁとか思ってしまいました。「設定しては飛ばし設定しては飛ばししながら覚えるもの」...ほんとか?
- その次。「Love Letter」に続き「打ち上げ花火、下からみるか?横からみるか?」を見ました。内容そのものより「打ち上げ花火(煙火)を下からみるのは楽しい」とかいうことを思い出したりしました。実は高校の学園祭の後夜祭で自前で花火大会を企画して、だいたい三寸玉四寸玉とりまぜて30発ぐらい打ち上げたのですが(ああいうのって自前でもちゃんと資格と消防署への届出があればできるのよ...)打ち上げ花火を下からみると、玉が割れるまで尻尾に火のついた玉が空中に放りあげげられて昇っていくのがちゃんと見えるんですね。で、ちょうど玉のスピードが失速したな〜って頃にどかんと玉が割れると...なかなかそのタイミングが妙に美しいのです。また「打ち上げ花火(煙火)は音で楽しむもの」ってのもあります。打ち上げる瞬間、筒からずば〜んと火柱を挙げて抜けていく音が、まさに「打ち上げてるぜ」ってのを実感してよいです。映画の最後で見せていたのは三寸玉(か四寸玉)かな。やはりおとこのろまんを感じます。
12月1日
12月5日
- 第2章まで描け...いや書けました。まだ物語の舞台と登場人物をエピソード交えながら解説したぐらいですかねぇ。第3章でようやく主人公の登場となります。一応第6章までで大団円を向かえるはずなのですが...さて今後の展開や如何に。
- あっ、イラストも描かなきゃ〜。
- 以上の文章を正しく翻訳せよ(笑)。(30点)
12月6日
- 神田古書センター2Fの中野書店にある「風の谷のナウシカ」豪華版の印刷原版(アルミ版)なんつーもの(^^;を某氏に頼まれて購入に行きました。まぁもの自体は別にどこがどうということはないんですが、8頁割り付けの原版が額縁に入ってたりするとやっぱり迫力ありますね。部屋に飾ると渋くていいかも。問題はそんなにでかい額縁(100cmx60cmぐらいかなぁ...)をかける部屋がないということですけどね(^^;。
- ちなみにあと3枚ぐらい残ってたりするので、もし興味のある方は一目見とくのも面白いかと思います(まぁ買えとは言わんので...)。
- ちなみに同じとこでアニメージュ文庫「島本須美 これからの私」を見つけた...う〜長いこと探してたのよ〜。ちょっとめっけもの(^^)。
12月12日
- なるほど〜。僕は、翔び立つ直前に天使が「はっ」としたときに彼方に見たものはいったいなんだったのだろうか…、というのが気になってたりします。
- が...実際はそういうのはどうでもいいんです。あのお話はずっと麻薬みたいなもんだと感じているところがあって...麻薬は内容云々よりも気持ちよければいいわけで(笑)。因われた天使を大空へ放つというのは強烈な願望もしくはカタルシスの典型ですよね。でもあの後に警官二人を待っているのは、祝福でもなんでもなくて、強烈な放射能に蝕まれる自分の身体だけ。あの天使が最後に見せる母性的な表情も実は罠かもしれない。それでも人間は一瞬の解放感(達成感)を得るために後先考えずやっちゃうようなのが好きでね。いや別にそれだけの為に警官二人が行動したとは思いませんけど、あの聖NOVA教団(映画の中の宗教団体)がやったことも、警官二人のやったことも、根っこは同じだと思うんです。内向きの解放だったか外向きの解放だったかだけで。そこで。どうせやるなら女の子を空に羽ばたかせる方がいいやん、とかそういうことを言いたかったのが「On Your Mark」かなとかね...めちゃくちゃな解釈ですけど(笑)。ただどうせ麻薬まみれになるなら良い方に向きたいなと、確かにそういうふうには思います。
- 僕のイメージの中ではあの天使はナウシカそのものなんで、めちゃくちゃバイアスがかかってるようなところも否めないんですけど...。
- 「島本須美 これからの私」を読んだら、なんか強烈に80年代懐古主義モードに入って(なんだそれは)、突然笹本祐一の妖精作戦シリーズを読み返したりしています(きっと脈略がないように思えるのだが自分の中ではつながってたりする)。こういう学園もの(あれを学園ものと言っていいのか?)ってもう読めないのかな〜。ラストがめちゃめちゃ悲しくて泣けます...。
12月16日
- 第4章まで終了。第3章が設計(りそう)で第4章が実装(げんじつ)です。理想にあわせて現実を作るのが基本ですが、時には現実から理想が決定してしまうこともよくあることなのです(笑...ってる場合か、ぉぃ)。
- COMIC BOX別冊の「もののけ姫を描く、語る」を買ってきました。だいたい「もののけ姫」関連の本はどれも自分でも驚くほど読まない(^^;んで3分ほど悩んだのですが、結局買ってしまいました...たはは(おもうつぼ)。まだまだ人生甘い?
- でもね...僕は「もののけ姫」は好きではないんです...基本的にどうでもいい作品で...しかしなんというかひとにこれほどまでしゃべらせる作品っていったいなんなのかなと思うと、それはその作品が持つ力だったりするわけで、それってなんなのかなとか思うと結構気にはなるんです。
- 僕の気持ちとしては、おかだえみこさんとか五味洋子さんとかのが近いかもしれない。カタルシス描く描かないを巡って意見がいっぱい出てるみたいなんですけど、宮崎さんは「ハッピーエンドはありえない」って最初からのたまってたから、僕は観る前から「そうなるのはあたりまえやん」とか思ってたんで...やっぱりその次を見たかった。ないものねだりかもしれないけど。宮崎さんが書いてた「憎悪を描くが、それはもっと大切なものがある事を描くためである。呪縛を描くのは解放の喜びを描くためである。」というあたりはなんか言葉だけで終わってしまったような気がする。だったらナウシカみたいに「生きることは変わることだ。」と言ってのけてくれた方がよかった。たとえそれがとんでもない過ちかもしれないけど、墓所をぶち壊してしまったほうが、生の人間として共感できる気がするんです。そこにある種の爽快さを求めていようとも...物語なんだから。
- でもこれとはぜんぜん関係なく...アトピー性皮膚炎を抱えてるひとの感想はずっしりくるものがありました。何も言えませんです(自分も一時期持っていたけど治ってしまったということもあったりすると...)。
- 実はずっと気になってることがひとつ。「"やさしさ世代"と揶揄された若者にも似た底の浅さ」ってのはどういうことなんでしょうか...すみません...なんか結構ぐさっとくるものがあったんで(こんなとこに書くのもなんですが)。
- そういや「スワロウテイル」も見ました。僕は素直に楽しめたりしたのですが...あれも時代が生み出した産物という感じがしますね。今見るとちょっと痛々しい気分。
- (とかいろいろ書いてたりとなんかすごく僕は暇のあるひとに見えるな...(^^;)
12月19日
- 答えてくださってどうもです(^^;。僕はもっとひねた捉え方をしてました(笑)。「やさしさ」というのも突き詰めるとほんとはいいとこがあるのかもしれないのだけど、結局その「やさしさ」ですら表層的なところだけで踏み込むことのできない悲しさ...それを揶揄せざるをえない世の中...というような。「自分が傷つかないように他人と精神的ぶつかりあいを避ける」という生き方もめちゃめちゃぱわー要りますからねぇ。そうやっても結局お互いに傷だらけになってしまっているとかいうひとびとが多かったりするので、いったい何をしたいんだろうとか思うことがままありますが(^^;。すみませんねぇ...戯言として流してやってくださいませ(^^;;;。
12月28日
- 第5章まで終了。んでも、まだエピローグ(第6章)とすぺしゃるさんくす(謝辞)とふろく(Appendix)が残ってるし、イラストもほとんど手をつけてなかったりするんだな〜。今晩印刷製本して明日は有明大丈夫か?(って冗談ですからね(^^;)
- なにはともあれ年の瀬ですね。今年は例年になくおだやかな年末を迎えてます。毎年だと年末のやっつけ仕事(笑)が待ってたりしたというのもあるんですが...世の中的になんとなく静かな雰囲気が漂ってるような。マスコミの論調が不景気の話題一色なんで、その影響を受けてるだけって気もするんですが...やっぱりひとのこころってそういうもんだよなぁとか思います。
- 最近の話題を2つ。
- まずおとといやった宴会のこと。高円寺の抱瓶(だちびん)っていう沖縄料理のお店だったんですが、なかなかよかったです。古酒(くーす)をやまほど飲んで帰りが大変でしたけど。ちなみに普通の泡盛も飲んだんですが、こっちは僕の趣味には合わなかったなぁ。古酒のほうが後味がすっきりしてて好き。お料理はスクガラスという小魚の塩辛(?)が気に入りましたです。店のおねいさんたちもなかなか活気があってこれも○。
- もう1つ。高橋源一郎が週刊朝日かなんかに連載してたのを集めた「いざとなりゃ本ぐらい読むわよ」(朝日新聞社)とかいう本の中に「ナウシカ」にまつわる話題が出てます。「ナウシカ」第7巻と「サラエボノート」(ユーゴ紛争絡みの内容らしい)という本とを取り上げて話をしてるのですが、あいにく「サラエボノート」を読んだことがないので、ちょっとコメントできず(^^;。興味のある方は読んでみてください。該当箇所は数ページなので、立ち読みで十分。
- 高橋源一郎といえば「僕がしまうま語をしゃべった頃」(新潮文庫)の中にある「ナウシカ、お前はあまりに美しすぎて」も局所的に(笑)有名です。これも合わせてお薦めしておきます。
- というわけで、今年はこれでおしまい。
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