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7月末日「On Your Mark」

ちょっぴりフライングして、ジブリアニメ LD 全集を買いました。 9万8千円。 なにしろ値段が高いんで、かっこいーパッケージになるん じゃないかとか、オマケがつくんじゃないかとかいうほのかな期待も あったんですが、ぜんぜんチープでした。 地道にバラで LD 買ってた人にはお薦めできませんです、これ(笑) 私は持っていない作品も含まれていたんで、そんなに損した 感じはないですけど。

全集の目玉は、On Your Mark だと思うんですが (買った人の 8 割はこれ目当てだと思うぞ)、 この作品は、いわゆるサイバーパンク(死語だな(笑))的な近未来を舞台 にした SF 傾向の強いメカアクションでありながら、 士郎正宗のような理屈っぽさや、押井守のような形而上学的思想もなく、 頭を使わないで楽しめるかなり純粋なエンターテインメントを 目指していたのが分ります。マニアを喜こばすサービスも随所にあって、 背景各所に頻出する「遊び」とか、特にキャラクターの動作に注目すると、 宮崎監督の漫画映画のエッセンスが これでもかっ!というくらいに 盛り込んであって楽しめます。 警察の制服が、ポリスというよりほとんどマリタイムだったり、 自動小銃が M16 よりは AK47 に近いデザインなのが 作者の嗜好を現していて興味深かったりもします。

羽を持つ少女は、あーいう形で結末を迎えざるを得なかった、 宮崎監督のナウシカ(←原作の)に対するオマージュであることは、 誰が見ても感じると思うし、 少女救出劇と空への解放は、ナウシカの王蟲(ではなくオウム?) からの解放を意味してるとか、いや、少女自身が墓所の封印を表してるとか… 宮崎駿論的テーマとしても面白いんですけど、ま、このへんの話は 表層だけなぞってもほとんどレトリックになっちゃうのでやめときます(笑)

ただ、いままで比較的原発に対する反応が鈍いように感じられた 宮崎監督としては、珍しくそのあたりを前面に出した作品だった ような気がしています。 私も最初は気付かなかったんですが、赤サビ色の箱状の建造物は、 明らかに「石棺」ですね。

一番心に響いたカットは、 警官隊の一人が、折り重なって倒れている信徒の女性一人の肩を もち上げて、死を確認してみるところ。 あのシーン、なんだか訳分らないけどリアルすぎて胸がつまりました。 クルド人の虐殺の絵なんかが浮かぶからかも。

いろんな意味で面白い作品なので、見てない人は是非見るべし、 ですね。でも今のところ単品でビデオが出てないから、見るなら このジブリ全集買わなければならないという…なんて商売上手(笑)

(※)説明するのもヤボな気がするけど念のため On Your Mark について解説。 宮崎駿監督とスタジオジブリが制作した 6分程度の短篇アニメで、 もともとは CHAGE & ASKA のコンサートで使うプロモーション作品と して企画されたもの(実際に使われた)ですが、 力入れ過ぎで予算オーバーになったためか(笑)、95年夏に 公開された映画「耳をすませば」の同時上映作品として 劇場放映され、一部で話題になったものです。 作品冒頭に、防毒マスクをした機動警官隊が自動小銃を乱射しつつ 宗教集団のアジトへ強行突入するという、ほとんどオウム真理教 事件をモチーフにしたような映像が描かれていて、 これが、95年春の上九一色村サティアンへの警官隊突入事件より 半年から一年も前に企画制作されているというところが この作品を観賞するうえでの重要なキー。 終わりころに出てくる追っ手の浮遊パトカー(?)が、 ガネッシャ帽(笑)のような形状なのも、やたら象徴的で そら恐ろしかったりする。


7月吉日「とし博」

(関東ローカルネタ)またまたやってくれちゃったよ(^o^)としまえん。 としまえんのCFにはもー毎回目が離せないッスよ。 センスが極悪(笑)。


7月吉日(?)「こわれる」

パソ通端末にしてた 98NOTE NS/E のフロッピードライブが壊れた。。 フロッピーが使えないと他のマシンとのデータのやりとりが面倒なので 大変困ってしまった。仕方がないので X68K の通信環境を急きょ再構築 させたんだけど、WTERM、その他をダウンロードしたり、いろいろしてたら 手間取って日曜日が丸々一日潰れてしまってしくしく。 いまさら NS/E を高い金かけて修理にだすのもバカバカしいし、 かといって新マシン買うほど懐も潤ってないから悩んでます。 ドライブユニットが手に入ればなんとかなるかもしれないけど、 それまではクロスケーブルで直結だ!!

そういえば最近やたらと物が壊れる。 買ったばかりの PHS は電源が入らなくなって修理に出したし、 LD プレイヤーも調子が悪くて、ディスクの識別しなくなっちゃった (ジブリ作品集がもうすぐ出るのに…(;_;))。 ものが壊れる時って重なるってよく言うけど、それって本当かもしれない。 バイオリズムがあったりして。

PHS といえば、購入後たった 1 カ月で壊れて(初期不良?)、修理期間に 16 日も かかって、代わりの機械もよこさなかったくせに基本料金はしっかりひと月分 取っていく NTTpersonal 許すまじ…よっぽど文句言おうかと思ったけど 忙しくて文句言うコストももったいないからやめた。

(ところで、このサブジェクトに反応する人は知合いに約一名かな?(笑)。)


7月吉日「総ひろすへ化現象」

知合いのネットお絵かきさん ((こちら)と (こちら)) がこぞって広末涼子の似顔絵を出していることに気付く。 一度に2ヶ所で広末見つけると、そーとー流行ってるんだか 類友なだけなのか、なにやら悩ましくておかしかった(笑)。 広末って魅力あると思いますよ。ハツラツとしたコアラ って感じで、ボーイッシュなんだけど、誰誰さんとちがって 健康優良スポーツ少女イメージで私もかなりファンです (そりゃ「ぐりこヨーグルト『健康』」のCFの印象か(笑))

前にもどっかで言ったことあるけど、NTT とグリコのCFに出るタレント って、男女問わず、私、好きなんだよね(逆にロッテ系は苦手だったりする)。 多分CF作ってる上層部の人とタレントの好みが一致してるんだろうなぁ。 (葉月里緒菜はロッテにも出てたけど NTT にも出てるので好き:なんじゃそりゃ)

ドキュメントには書いたんだけど、実はこれ は広末のグラビアを参考に描いたものです。 似せないように意識して描いたんで似てませんが。


7月吉日「NIKON F5」

(秀美も今日からニコン…って、何年前のCFだ(笑)) というわけで、カメラマニアの先輩が F5 に惚れ込んで しまった。予約注文するらしい。 たしかにあのスペックは魅力的だからね。 マッコウクジラみたいなボディデザインも好みだし、 正直言うと私も欲しいです。 しかし、なんたって本体だけで 32万5000円!! レンズシステムも揃えなきゃならないし、今から NIKON に移るのは 出費がかかり過ぎで私にはちょっと無理。


7月吉日「夏が好き」

東京は台風が過ぎ去ってからすっかりいい天気です。 うう、、こういう日は山奥でも行って焚火して 酒飲んだりなんかしたいな〜。欲求不満が溜る溜る。 (クソ暑い日が大好きな南方系モンゴロイド福原なのでした (でも実はカナヅチ))。 夏の青い空を見てると、93年の沖縄本島探検の血沸き肉躍り肌焼け焦がす 日々が思い出されて、イブクロや胸のあたりがむずむず してしまいます。あ〜、あれも青春の1ページってやつ なんだろうか。今年も行きたかったなぁ… ってな話はいずれまたどこかで。

余談:HAGA KEN さんの絵を某所で発見。やっぱいいな〜。 そうかぁ、こういうところで活躍してる人だったのかぁ。 ホームページ開かないのかな〜。


7月吉日「CGネットワーカーズ自選作品集3」

発売されました。私の絵もちょっとばかし載ってるんで、 本屋さんで見かけたらめくってみてね。 ここのホームページにあるデータばかりですが、 付録 CD-ROM には劣化してない原画(PIC形式)が収録されてます のでヨロシクです。

こうして本になって他の方々の作品と並べられると、 改めて自分の絵って、その筋な絵の中では結構特殊な部類なのかなぁ と思ってしまいます。 たかたさんが「写真を意識した」という表現で私の絵を評価して くださいましたが、良くも悪くも浮いているというか、雰囲気が違う んですよね〜。これが自分の売りになれば良いんですが、 インパクト弱いから全然目立たなかったりする(苦笑)。


7月吉日「男鹿和雄画集」

スタジオジブリの美術監督として名高い男鹿さんの 作品集(アニメーション映画の背景)、買いました。素晴らしいです。 日本の普通の風景を描いた絵として、資料価値さえある書だと思います。

私自身、風景写真を趣味で撮影したりしていますが、 自然・風景撮影の入門書によく書かれている 「人工の物をフレームになるだけ入れない」という セオリーに、ちょっと反感を覚える人だったりします。 一般の風景撮影者より、風景の中の人間の存在感に 抵抗がないのかもしれません。 (あ、存在感っていうより存在の痕跡って感じかな。 廃虚のワビサビみたいなこと。 東京下町のノスタルジックさや トマソン((C)赤瀬川原平)っぽい怪しげなもののこと。)

男鹿さんの作品はアニメの背景なので、当たり前のことながら、 森の樹木や川だけじゃなく人が住んでいる建築物や町の風景も 多いんですが、その中の自然と人工のバランスが、多分自分の 理想とするムラ(原風景)に近いのだと思います。 特に印象に残った一枚が「おもひでぽろぽろ」の背景で、 山形の農家の裏庭(?)に、さりげなく転がっていたビール瓶のケース。 これがアリガチな田舎の一風景に感じられて、思わずニヤリと させられました(これって演出家の指示か?)。


(Independent Day)「流行の先端」

先月末、大腸炎で入院した原因ですが、O-157 であった可能性が高く なりました。新聞にも載った某弁当屋の弁当を該当日時に しっかり食べてて、発病時期もまったく一致していた。 こんなんで流行の先端いってどうするんだ〜(苦笑)。 一緒に食べてた会社の人たちは発病してないのになんで私だけ…。 まいったね。 一応、病院で受けた検査では、O-157 は検出されなかったと 言われたんだけど。検出されないケースもあるらしいし。 ホントまいったね。


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