2月13日(火)

「一瞬の風になれ」(佐藤多佳子・講談社)

一瞬の風になれ 第一部  --イチニツイテ--一瞬の風になれ 第二部一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

既にベストセラー化してますが、ようやく読了。3冊シリーズということで読み応えがあり、長編好きのものとしては高く評価したいです。幕引きもあっさりしていて好印象。高校時代に運動部に入っていたものとしては「こんなきれいな話ばっかなわけないやん」と思いながらも、試合で3年生が引退するシーンでは思い出して泣いてしまったりと、自分のことを思い出しながらの面もありました。陸上をやっていたひとならなおさらなのかも。

ちょうど前後して、高校時代の運動部の主将を務めた同期の結婚式がありました。当時の仲間が集まってどうでもいい想い出話をやるわけですが、たいてい決まって同じ話をすることになるのに笑えます。みんなもういい歳したおっさんなのに。だからか。

ちなみに女子と一緒に練習したり試合があったりするのは運動部の中ではめずらしい。というかうらやましいです。まあ何か起こって当たり前でしょ。

2月18日(日)

「フラガール」

映画館では結局見逃してDVDのレンタルが始まったら観ようと思っていたのですが、全日空国際線の機内上映プログラムにあったので、はやる気持ちを抑えて帰りの便(SFO→NRT)で鑑賞。途中で何度も泣いてしまってすっかり変なひとになってました。

大作ではないけど「いい映画」という印象。話の展開はわりと予想通りなのですが、予想通りだったとしても観てみたいと思わせるところが、実話を題材にしていることやダンスのおかげなのかもしれません。先生役の松雪泰子もよかったです。

しかしのっけから蒼井優がセーラ服におさげ髪で登場するのには、、、はまり役すぎ(笑。蒼井優に対するこういうイメージが今後の彼女の女優活動にマイナスになるのではないかと心配になる部分もあるのですが、彼女には彼女の世界にあった作品がいくらでもあるように思えて、もはやそれはそれでいいのではないか思いました。