2005年1月 6日(木)

新春観劇 NODA・MAP「走れメルス」@シアターコクーン

前回公演同様、夢の遊民社時代の作品(なんと初演は1976年)の再演。次から次へと繰り出される言葉遊びそれ自体がメインだったけど、戦後の日本の軌跡とはいったいなんだったのかという思索も登場するモチーフの端々に見え隠れしていたように思う。この作品を観てから「オイル」を思い返すと、すでに1976年のときに原型は出来上がっていたのね、と思わざるを得ない。いやはや。

惜しむらくは中村勘太郎のセリフが聞きづらかったこと。声をつぶしそうだったのか、いまいちセリフのスピードに口が追いついていない感じ。それに比べて深津絵里は相変わらず完璧でした。すばらしかったです。