3月 2日(火)

「いつもいつも音楽があった シュタイナー学校の12年」(子安ふみ・音楽之友社)

いつもいつも音楽があった―シュタイナー学校の12年

僕には音楽の素養がまったくないし、趣味も極めて貧しいと言わざるを得ませんが、この本に書かれているような出会いがあったら何が起きていたかと想像すると、いったい今まで自分は何をやってきたのだろうと呆然となってしまいます。もちろん芸術体験や創造がすべてとは全然思いませんが、ひとりの人間の成長を考えるときに大きな力になってくれただろうことは確かだと思うのです。

「要するに人間は職業ではなく、親ではなく、まず人間として出来ていないと駄目だということだ。」

... その通り(汗;。

「夢使い(6)」(植芝理一・講談社)

夢使い 6 (6)

瑠瑠たんのショート...(←反省してません)。

... は、ともかくとして「母が子を産む……そのありふれた事こそがまさに生命の奇蹟じゃないかしら?」とかさらっと言わせてるところあたりがオドロキです。

一応最終巻らしいんですが、なんか中途半端な感じ。打ち切りだったの?まさか。

3月 4日(木)

orkut

うい氏からinvitationが来たので登録。が、実はよく知らないのでちょっとぐるぐるしてみる。なんか見知ったひとがごろごろと... 所詮世の中2ホップというのはあながちウソではないなぁ。なんつーかこの世界の適度な狭さがちょっと昔のInternetを思い出してしまったり。昔のfjぐらいの狭さとでもいいましょうか(なんのこっちゃ)。

しかしこれ何かに使えるんでしょうか?(ぉ

3月 9日(火)

「狐笛のかなた」(上橋菜穂子・理論社)

狐笛のかなた

守り人シリーズはちょっとお休みして最新作を読んでみました。

純粋な恋愛物語というと多少語弊があるかもしれませんが、どこまでもどこまでもまっすぐな話。バルサの人生経験からくる思慮深い行動や言葉と比べるとちょっと物足りないかなという気もしますが、それを補って余りあるまぶしさです。

でもこの世界がこのまぶしさを素直に受け止められる世界なのかどうかというのは、読んでいる最中も読んだあとも気になって仕方がありません。自分の周りだけでもそうありたい、いやそうあらねばならない、そんなふうにも思いました。

3月15日(月)

「イノセンス」

観ました。よかったです。ない時間をかいくぐって観にいった価値はありました。

「攻殻機動隊」の続編とされていますが、僕はどちらかというと「Avalon」や「パトレイバー劇場版(1作目)」のと近いんじゃないかという印象を受けました。確かに登場する人物や組織の関係や背景がほとんど語られないので、「攻殻機動隊」を見てないとさっぱりというような気もしますが、パンフでちょっとばかり予習して観るぐらいでも全然平気と思います。ただし昨今のアニメーション映画のノリを想像して行くと即死します(笑)。

そういえば「ハウルの動く城」の予告編もありましたが... あれはいったいなんなんでしょう?(^^;モスラかコジラと思いました(というのは言いすぎだが、正直ちょっとって感じ)。

3月20日(土)

夜の京都駅

急行銀河入線中。 乗るわけではないけれど。

3月21日(日)

結婚式@京都

高校時代の同期の結婚式で京都に戻っていました。行きはぷらっとこだまで帰りが夜行バス。お財布事情から出た選択でしたが、学生時代に戻ったみたいでちょっと懐かしい気分でした。(昨日の急行銀河の写真は夜行バス出発待ちのときに撮ったものなのでした)

新郎も新婦も同期なので見知った女の子もいっぱい来てたけど、結構留袖の子が多くて、苗字が変わったりしてるもんだから、名前と顔を照合するのがたいへんでした。まぁ10年ぶりぐらいなので無理もないか(ちなみに自分は「ちっとも変わらない」と言われてそれは喜んでいいのかどうなのか...」)。

帰りがけにラグビー部で一緒だった連れと3人で木屋町のショットバーで一杯。毎度同じような昔話をして盛り上がるのは変わらないのだけど、お互いになんの臆面もなく「あの頃はほんまよかったよなー」と話したのは今回が初めてな気がします。懐古趣味でなく、ただよかったと思えたのは不思議な感覚でした。

3月31日(水)

NODA・MAP「透明人間の蒸気」@新国立劇場

約1年ぶりのお芝居観劇。夢の遊民社時代の作品(1991年)の再演ということで、前回公演「オイル」ほど「今」の時代に踏み込んだ表現はなかったものの、話の内容には微妙なリンクが感じられた。物語の舞台が同じ(鳥取砂丘)ということもあるけど、僕らの置かれている状況とか僕らの意識が10年以上前から変わってないとも言える。ラストも近作にしてはめずらしくあっさりしていたように思う。概してわかりやすかった。

新国立劇場・中劇場で芝居を見るのは前々回公演の「贋作・桜の森の満開の下」と今回で2度目だけど、すり鉢上の客席と奥行きのある舞台の組み合わせがとてもいい感じ。舞台の前後方向を使って芝居をやるというのはまた違った面白さがありますね。