文藝春秋2004年3月号が転がっていたので、とりあえず芥川賞受賞二作を読んでみました。どちらも個人的には特にどうでもいい感じの作品でした。どうやら僕には理解の素養がないようです...。
感じたことを率直に書くと、基本的にどちらもまっすぐだなーってことですね。書いてるひとはもちろん若いのですが、その若さが作品からも透けて見えるようでした(悪い意味ではないです)。特に綿矢りささんの「蹴りたい背中」なんかは、おじさんが「娘の気持ちってこうだったのか」みたいなことを考えてしまってもおかしくないような感じ(もちろんそういう考えは作品の本質からははずれてしまっているのだけど)でした。でもこれ同世代のひとが読んだらどう思うのかなぁ。もうちょっと人間は意外性と複雑さに満ち満ちているように思うのだけど。