Last Update: $Date: 2001/04/10 12:50:45 $ GMT
2000年の初めぐらいから「なんかいいnotePCないかなー」と 物色していたのですが...これがみごとなまでにナイのです。 もちろん使いたい仕様とマシンスペックを比べれば該当するマシンはいくつが あるのですが、どれもすごくいまいちなんです。 学生時代からかれこれ4年近く愛用してきた名機「Digital HiNote Ultra II(DHU2)」 が完成度が高かっただけに、ちょっとやそっとで妥協するわけにはいきません。
ちなみに使いたい仕様をまとめるとだいたいこんな感じ。
結構単純な仕様だと思ったのですが...例えばネットワークはなくて なぜかIEEE1394がついていたり、VGAポートは ポートリプリケータ経由(しかもこれが意外にお値段がよい) であったりというマシンが多いです。確かにEthernetポートについては、 最近は無線LAN環境というところも少なくないので、 PC Card経由でも十分ということもあるかもしれません。 ただPC Cardでの拡張にしても、ポートリプリケータにしても、ノートから 機器が出っぱったり、周りにごちゃごちゃとケーブルが散乱するのは 美しくないし、持ち運びにも不便です。大きさは問わないので、 やはり普段使うようなものはすべてビルトインされていて、 本体(とACアダプタ)だけ持ち運べばいいようなものが望まれるところです。
ざっくりこれだけ見ると、実はLet's note B5版がかなりいい線いってるんです...が。 「プライベートキーってなに?」...sigh.
とはいえ。迷ってる間にもDHU2の液晶関係がイカレはじめ、いよいよまじめに 更新を考えないとなーと思っていたある日、いつものように「PC Watch」を読んでいたら、 ついに現れたのです。そのマシンは 「ThinkPadX20」。
上記に挙げた条件を満たしていることもさることながら、なんといってもその 外観のカッコよさは物欲を強く刺激するものが...しかもウルトラベースX2と のドッキングは、DHU2の「Mobile Media」に近い使い勝手を彷彿とさせます。 本体には必要十分な最小限の機能を、そしてドッキングステーションを使えば すぐにデスクトップ並の環境を。素晴らしい。待ったかいがありました。 早速Webぐるして情報収集。そうしたら「ASCII24」にまたまたこんな記事が。 雑誌の記事を鵜呑みにしてはいけないということはわかりつつも、 これならたぶん大丈夫だよねと信じてみることにしました。しばらくは価格.comなどで値段 をチェックする毎日。一番安いモデル 2661-24J (Celeron500MHz/64MB/10GB/98SE)で、だいたい底値は17万円前後。 2662-34J (PIII600MHz/128MB/20GB/98SE)だと、底値で22万円ぐらいです。 CeleronかPIIIかというのはあまり問題にはなりませんが、メモリ/HDDが 64MB/10GBなのはやや苦しいところです。 でもCD-ROM付きのウルトラベースX2も一緒に買うことを考えると、 予算から言って2661-24Jにほぼ決まりです。
さて。購入にあたっては通販でも店頭でもいいのですが、やはり実機に一度も 触れずに買うというのはあまりにリスクが大きいです。気に入るかどうかは、 最後は実際に触って確かめたいわけで、秋葉原方面に出撃したついでに とりあえず実機を見てみることにしました。
若松通商前を通り過ぎたあたりで、ThinkPadX20を道端に展示して呼び込みを やってる店を発見。ついに実機に触ることができました〜。第一印象は なんつーか写真で見てるよりもっとスマートな感じがしました。 ちなみにそのお店「SOUTH WIND 2」 で値段を聞いたら179,800円だそーな。通販より1万円ぐらい高いですが、 悪くない値段です。
そして2000年12月3日。 ボーナス出る1週間前。ついに決断のときが来ました。とりあえず前回行った お店「SOUTH WIND 2」に在庫があったら、実機も展示してくれてたし、そこで 買おうと決めて現金を仕込んで出発。秋葉原の電気街口を出て脇目もふらずに お店に。在庫ありました〜。値段も前と一緒です。
「あ、あの〜このThinkPad X20の24Jください」 (ついについに言ってしまったぁぁぁぁ)緊張の面持ちで支払を済ませ、最近のnotePCにしてはあまりに控えめな (ほんとにただの段ボール箱)そのX20入りの箱を抱えて店を後にしたのでした。
ちなみにウルトラベースX2は、思い切ってCD-RWのタイプを若松通商でこうにう。 こっちはさすがに定価(49,800円)でした(汗;。
こうして晴れて彼氏彼女「ThinkPad X20」のオーナーになりました。
帰宅後、開梱してどきどきの液晶チェック...ドット欠け見当たらず。あとは ウルトラベースX2など初期不良がないか一通りの動作チェック。ひとまず初期 不良に該当する項目はありません。メデタシメデタシ。
ついでにDHU2と比較などをしてみました。X20はB5ファイルサイズと言ってますが、 大きさはほとんどDHU2と同じ。奥行きはややX20の方が大きく、厚み(高さ)は ほぼ同じぐらいです。重さはもちろんX20の方が軽いです。このあたりは時代 の隔たりを感じますね。ACアダプタはやや大き目ですが、まぁ許容範囲でしょう。
キーボードはその液晶の大きさの分X20の方がややゆったりめ。慣れの問題と は思いますが、特に数字キーの列がX20の方がやや遠いように思えました(※)。 タイピングの感触はやや固め。DHU2がもともとやわらかい上に、使いこんで ふにゃふにゃになってしまっているということもあるが、それから比べると かなり歯ごたえを感じます。げしげしと叩きつけるようにタイピングしたい ひとには向いていますが、そうでないとちょっと疲れるかもしれません。 この辺は好みの別れるところでしょう。
しかしX20の最大の特徴は肌触りにあるといっても いいかもしれません。 特にパームレスト部分のカーボンファイバーは冷たくも熱くもならず、 しかもなめらかに手にフィットする感じ。指紋などの汚れが目立つのが少し 気になるところですが、それを補って余りある感覚です。 いつも持ち歩く1つの道具として考えた場合、ちょっとした満足感に浸れると いうのも重要な要素です。 いずれにせよ、非常に満足の行く買物でした。
※しかし、これはあとになって手のポジションの違いであることが 判明しました。DHU2のときはトラックボールを使うので、手を置く位置が やや手前になるのに対し、X20ではトラックポイントなので、手を置く位置を 手前にする必要はなく、だいたい普通のキーボードと同じような位置に 置くことになります。すなわちDHU2にチューンされた手の置き位置では、 必然的に奥方向にある数字キーが遠く感じられることになるみたいです。