風使い通信・屋久島紀行/はじめてのときめき☆はじめての屋久島
1992年8月11日(月)
天気:晴れ時々くもり一時雨
行程:屋久島→鹿児島

 いよいよ離島当日。慌ただしく撤収作業をしたのち、宮之浦港へ。帰りはフェリー。発券時刻まで港近くのみやげ物屋を物色する。結局、ぽんかんジャムとぽんかん最中を購入。トビウオの一夜干しも話のネタにと買って帰った。札幌の「白い恋人」のように特に名物と言われる珍しい土産はない。「縄文杉の水」と称するミネラルウォーターも売っていたが...なにがどう縄文杉の水なのかは不明である。
 フェリーの切符を購入。このフェリーはなんと学割が効く。400円ほどではあるが、学生のかたは持って行かれることをおすすめする。
 予定より30分ほど遅れて13時30分頃出航。屋久島との別れを惜しむように突然のスコール!雨の島・屋久島からの最後の挨拶のように思えた。このあとお金がなくて西鹿児島駅で駅寝する羽目になったとかは、みんなこの後の話である(笑)。

 初めての屋久島の森。最初は縄文杉と戯れよう、なんてカッコのいいことを考えていたが、実際は屋久島の自然と格闘したという方がより正しいだろう。根の間をはいつくばり、岩によじ登り、先へ進む。自然というのはそんなに生やさしいものでない。けれども根がむき出しになってきた縄文杉、そして高塚小屋でのゴミを見ると人間に傷つけられる脆さも露呈している。自分が自然から受ける感動と同時に、自然にとっての自分とはなんだろうか、ということを頭に入れて歩かなければならないと思った。


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