いよいよ離島当日。慌ただしく撤収作業をしたのち、宮之浦港へ。帰りはフェリー。発券時刻まで港近くのみやげ物屋を物色する。結局、ぽんかんジャムとぽんかん最中を購入。トビウオの一夜干しも話のネタにと買って帰った。札幌の「白い恋人」のように特に名物と言われる珍しい土産はない。「縄文杉の水」と称するミネラルウォーターも売っていたが...なにがどう縄文杉の水なのかは不明である。
初めての屋久島の森。最初は縄文杉と戯れよう、なんてカッコのいいことを考えていたが、実際は屋久島の自然と格闘したという方がより正しいだろう。根の間をはいつくばり、岩によじ登り、先へ進む。自然というのはそんなに生やさしいものでない。けれども根がむき出しになってきた縄文杉、そして高塚小屋でのゴミを見ると人間に傷つけられる脆さも露呈している。自分が自然から受ける感動と同時に、自然にとっての自分とはなんだろうか、ということを頭に入れて歩かなければならないと思った。