「風使い通信vol.8」WWW版よもやま話。
「風使い通信vol.8」のWWW版製作にあたって、うだうだ考えたことを書きつづってみた。
- 話が具体的になったのはコミケ終了後。既に麦茶さんのほうで「風使い工房」のホームページ
は立ち上がっていたので、新刊まるごと載せてしまえという安直なものだった。
僕自身もHTMLを実際に書いてみたいとは思っていたので、練習を兼ねて引き受けた。
- というわけで、
「風使い通信vol.8」on WWWが事実上最初のHTMLを使って書くものと
なった。そもそも原稿はテキストも画像も含めてMac上にデータとしてあるわけだから
すっかり楽勝を決め込んでいたわけだが。
- で、まずは適当なマニュアル探し。以前、ハミさんのところに印刷に行った時に
ちらっと探してはいるのだが、いまいちどの本も決定力にかける。どうせ内容は
読むわけないので、「リファレンスとして使いやすいもの」というのが選択の
基準になった。
まぁ結局、「インターネットホームページデザイン」というのを購入。翔泳社
とかいう怪しげな出版社なのが最後まで気になったが、リファレンスとしては
使いやすいし、この記述がどのブラウザに対応しているかというのもわかるし、
ページ作りに必要な周辺ツール類(for Mac)の紹介もされていて、なかなか。
あとAMIGAなんかも扱っていたりする怪しさがまたいいかもしれない。
ちなみに「千葉○子の云々」ってやつは最悪。解説以前に、ページデザインのセンスが素人以下という情けなさがなんとも。。。むむむ。
- まずはツール類を揃える。HTML書き用のエディタというのもちまたで出回って
いるらしいのだが、評判をあまり聞かないので、普通のエディタ(Edit7)
で済ますことに。画像関係はとりあえずPhotoshop頼みなのだが、インター
レースGIF(Netscapeとかでじわじわ出て来る絵)を作るためにGIFconverterを、
透過GIFを作るためにTransparencyを研究室から取って来て、これで準備OK。
(ブラウザはもちろんNetscape1.1Nね)
- さていよいよ製作開始!
- さーてと、まずはインデックスページ作りね。とりあえず麦さんの工房ホーム
ページを参考にして、と。なるほどね。意外と簡単やな。<A HREF= ></A>で
リンクの指定と。センタリングさせる場合は、、、<H1 ALIGN="middle">か。
あとは</H1>で閉じればいいのね。でも<H1>とか<H3>とかって
どれぐらいの大きさなんかな?とりあえずNetscapeでチェックしてみてと。うーん。
いまいち大きくないなぁ。
- 当初の目的が「本を出来る限りそれに近い形で再現する」ということだった
ので、どうしてもDTPな作業をしたがるじょばんにとしては、文字の大きさ
とか画像との距離やバランスなんかに気を使ってしまうわけです。ま、
本のほうはいままで蓄積したノウハウ(というほどたいしたものでもないけど)
があるからだいたいわかるのですが、HTMLはブラウザによっても違うし、
同じブラウザでも設定によって違う。うーむ。これはいままでの方法が
役に立たんという結論になってしまいました。
- まぁ字の大きさは目安でいいわ。とりあえずメインの看板画像は表紙に使った
たでちゃんの画像
をリサイズして、、、とOKね。やっぱこういうときデータに
なってると圧倒的に有利やなぁ。さてブラウザで確認と。を、結構それらしい
感じになってきたなぁ。でもそれだけじゃつまらんぞ。やっぱリスト表示させる
ときに、ノーマルの・じゃかっこわるいなぁ...本は「耳をすませば」は音符マークを使ってたし。忠実に再現する
にゃ、やっぱやらんとな。すると「On Your Mark」の方もつりあわせないかんから、、、。
うー。ってことは素材を自作せないかんのか。あちゃちゃ!
- と、この時点でHTML書きはおいといて素材作りを先行させることにする。
「すべてデータになってるから楽勝」という幻想はこの時点で早くも
崩れ去った。
結局「On Your Mark」は放射能のマークにすることに決めてさくさくとつくってしまう。
と、そういや「耳をすませば」のインデックスページには例のロゴを使えばいいんだが、
「On Your Mark」の方も作らなければ。なーんて結構次から次へといろんなものを
つくらなければならないハメになる。「楽勝」なんて言ったのは何処のどいつだ。
責任者出て来い(笑)。
- とやっていても、拉致があかないので地道な作業に専念。あーでもないこーでもないを
繰り返しつつ、インデックスページが完成。とりあえず「On Your Mark」と「耳をすませば」
を大きいとこにして、まぁあとは例のよっちゃんの舞台挨拶がでかいところという感じ。
- さて、そんなこんなでインデックスページ作りを終えて、いよいよ中身のほうへ。まずは
一番情報量があって、手こずりそうな舞台挨拶からとりかかる。
- で、いきなり爆死(笑)。舞台挨拶の写真を撮ったはいいが、モノクロデータしか保存して
なかったりする(^^;。ああ、なんたる先見の明のなさ。というわけで、しこしこスキャニング
して、リサイズしてを繰り返す。はっきり言って、今回の作業の大半は素材作りなような、、、
むむむ。こればかりはしょうがないのかな。
- で、本文をどっと流し込んで見るが、やはり結構な量。これはベタでブラウズすると死ぬので、タグをつけて、しかも各々の場所で直前直後のタグ、及び先頭に戻れるようにした。
まま、最近のブラウザは賢いのでそこまで気を使わなくてもいいって話があるんだけどね。
まま気持ちの問題ということで。ここまでくると「なんかブラウズしてるぜ」って気になる。
あくまで気のせいだろう:-P
- 写真だが、だいたい人物が判別できる程度になった。まぁサイズをでかくすると重くて
死ぬ人がいるので、これが限界か。
- で、この舞台挨拶が実は山場で、あとは結構楽勝に近いものがあったような(ってわすれてるな>をれ(^^;)。面倒さでは聖蹟桜ヶ丘の取材レポートも写真のスキャニングで結構時間をくった。
- まぁ最初は出版物を想定していたのだからしょうがないという部分はあるけど。でもこの
苦労を考えると、QuickTakeのようなデジタルカメラの存在は大きいかも:-) まさにWWWの
ページ作りのためにあるようなカメラだと思うのは僕だけ?
- あとちょっとかっこよくやろうとすると、ほとんどNetscapeしかとおんないようなもの
ばかりであった。最初はなるだけ依存は避けようと思ってたけど、まぁ無理っすね(^^;。
- で、とりあえず舞台挨拶を先にリリース。その後残りのページをリリースした。
はっきり言って奥付とか意味あるのかな、と思いつつとりあえず載っけてしまった。
ただしすげーいい加減なような(^^;。
- 反応のほうはどうかわからないが、海の向こうの人たちにはたちどころに発見して
しまったらしい。で、よせばいいのに英語版のリリースを真剣に考える。
- しかしそんなこと言っても、全部訳すほど能力も根性も時間もないので、要約だけでも
という感じにして、結局助っ人に頼んでしまった(^^;。
- 要約だけそれぞれのコンテンツの頭に持ってくればいいか、と思っていたが、それだと
インデックスから引けないので、とりあえずインデックスだけは完全な英語版を別ページ
として作ってしまうことにする。
- このページのチェックの過程でブラウザのencodingをLatinとかにしてやってたんだけど、
はっきり言って結構見苦しい。向こうの人たちは、こんなのを見てくれるのだろうか。
うーむ、すまぬ。>英語圏の皆さま
- で、まもなくリリース予定。
- というわけでリリースされたらしい。結局TOPICSのところの英訳は挫折したまんま。
まぁでも
漫画のページは笑えるので見てやってください:-) ほとんど向こうのあやしい
漫画雑誌のノリ。鮭。ワカメ。(意味不明)
- さてそろそろ総括。なんじゃかんじゃで、とりあえずできたかなって感じ。若干時間が
かかったが、実験企画としては上出来ではないかと思う。最初の頃は、HTMLを書くのひとつも
億劫であったが、早い話が慣れの問題という気がする。
- むしろ印刷して本にする、という行程が省けるので、うちらのようなサークルが手軽に
発信できる手段としてはWWWは最適かなぁとも思う。ま、だいたいがパソコン通信を
母体としてたので、それがよりグラフィカルに進化しただけなんだけど。
- そうすると最終的に本という形を目指す場合、まずページを作ってしまって、
ある程度たまった段階で本にするというアプローチになる。
そう、今度は本をページにするのではなく、ページの企画の集大成としての本、
というものも考えてみたい。
- って、このへんの話はまたおいおい。とにかくvol.8 on WWWに関してはこれぐらいで
終わるつもりです。そろそろ次のことを考えなきゃ。(卒論は?(^^;)
- というわけで、だらだら話は次に移るのであった。おつきあいくださいまして、
どうもでした。