ますこの読書日記(1〜10件目)
by ますこ |
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著者 | いとうみく | 出版社 | 小峰書店 | 読んだ日 | 2016.9.3 | 書いた日 | 2016.9.3 |
感想 | 父親が急死した男の子の、小学校6年生から中学1年生にかけての一年の成長を6つのエピソードで描く。 現代の恵まれない環境の子どもの生活が、丁寧に、声高ではなく描かれていて、現実はもっと厳しいと思いつつ、健気な成長に心温まる思いがする。 この本を読んで励まされる子がきっといると思う。 |
著者 | Katie Speck | 出版社 | 福音館書店 | 読んだ日 | 2016.7.17 | 書いた日 | 2016.7.17 |
感想 | ゴキブリが主人公の物語なんて、しかも「かわいいおんなの子」のゴキブリ!
ゴキブリらしくないかわいい挿絵があって、普通に冒険物語になっていて楽しい。でもこの家の奥さんの立場にもなってしまうと…そこのところも含めて楽しい。 小学生のおんなの子といっしょに、え〜、え〜と言いながら読みたい。 |
著者 | Gary Paulsen | 出版社 | くもん出版 | 読んだ日 | 2016.5.9 | 書いた日 | 2016.5.17 |
感想 | 去年読んだ『はるかなるアフガニスタン』で、アフガニスタンに住む少年が学校の先生からこっそり貸してもらって読んだ英語の本の一冊としてとりあげられていた本。 カナダの森林地帯に不時着した少年の話で、アフガニスタンの少年が読んだらどんな感じだったろうと想像するだけで興味を引かれたが、本としてとても楽しく読み応えがあった。 しかも今読んでも古くない! 作者の考え方も自然界と調和した生き方に共感しているところなど、むしろ現代にこそ読まれる本ではないか。男の子が楽しめる本は少ないので、もっといろんな人に知ってほしいとも思った。 |
著者 | 村山早紀 | 出版社 | ポプラ社 | 読んだ日 | 2016.3.24 | 書いた日 | 2016.3.24 |
感想 | 和製の現代ファンタジー。 この作者の作品を読むのは初めてだと思うけど、ルリユール(工芸品としての本の製本、装丁)が大きな要素になっている物語なので、はじめからすっと楽しめた。 ちょっと乙女チックかなと思わないではないけれど、死者の影が濃厚で、ああ震災の後に書かれた物語なんだなと感じた。 |
著者 | Patricia McCoemick | 出版社 | 作品社 | 読んだ日 | 2016.3.5 | 書いた日 | 2016.3.7 |
感想 | フィクションではあるけれど、現実に起きていることに取材して書かれた物語。 実際にこういう体験をしている女の子たちがいるということは知識として知っていた。でも物語として読むことは、また別の衝撃があった。辛い。 なにかできることはないのだろうかと思いつつ、なにもしていない現実がある。辛い。 |
著者 | Jaqueline Kelly | 出版社 | ほるぷ出版 | 読んだ日 | 2016.2.7 | 書いた日 | 2016.3.7 |
感想 | 1899年の夏、アメリカ南部の農場で7人兄弟のたった一人の女の子のキャルパーニアが、科学が大好きなおじいちゃんの元で科学の目を育てていく。 男女差別や人種差別の強い当時の生活ぶりがていねいに描かれていて、日々の小さなエピソードの一つ一つを味わうことに、この本の本当の魅力があると思う。 ともすればスピーディーな展開のおもしろさばかり追い求めてしまいがちだけれど、久々にゆったりと味わえる物語だった。 続編もあるらしい。翻訳されるかしら? |
著者 | Benno Pludra | 出版社 | 岩波書店 | 読んだ日 | 2016.1.19 | 書いた日 | 2016.1.19 |
感想 | 冬の海岸での出来事。子犬のボーツマンが氷の上に残され海に流されてしまう。
7歳のウーヴェはしっかり者のお兄ちゃんだ。ボーツマンを助けるために必死に考える。 挿絵のボーツマンの心細そうな顔とウーヴェの一生懸命さがいじらしくて、胸がきゅんとなる。おすすめの幼年童話。 |
著者 | Jean Craighead George | 出版社 | 徳間書店 | 読んだ日 | 2016.1.2 | 書いた日 | 2016.1.3 |
感想 | 心ない飼い主に捨てられて野良ネコになったメス猫と両親を亡くし養親のおばさんと暮らす孤独な少年が心通わせるまでが、アメリカの郊外の自然の中で暮らす様々な動物の姿とともに綴られている。 92歳で亡くなった作者の最晩年の作品になると思う。決して甘くならない柔らかなストーリー展開が心に染みる。 |
著者 | Andrew Clements | 出版社 | 講談社 | 読んだ日 | 2015.12.29 | 書いた日 | 2015.12.30 |
感想 | アメリカの劣等生の女の子とアフガニスタンの優等生の男の子、ちょっとした理由で文通をし、双方がこのやり取りで新しい視点を手に入れるのだけれど、大人の世界のあれこれが影響してすぐに終わってしまう。決して声高に今の世の中を非難しているわけではないけれど、伝わるものは伝わる。 きっかけも解決もとてもいい先生が介在していて、そのあたり作者が元教師だったからと納得できるけれど、こんないい先生がたくさんいてくれたら理想だなあと思ってしまった。 |
著者 | Lilli Thal | 出版社 | 小峰書店 | 読んだ日 | 2015.11.30 | 書いた日 | 2015.12.1 |
感想 | なかなか読み応えがあった。 真の主人公とも言えるミムスという宮廷道化師の存在そのものが、実に複雑な造形で、これがなんとも魅力的。 分厚い本だが読み出したら止まらないとの評判通りぐいぐい読めた。 でも一言での感想は書きにくく、読み終えてなお心にざわざわとした余韻が残っている。 |
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