読書日記(スウィート・メモリーズ)
by 鈴木 宏枝
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スウィート・メモリーズ(すうぃーと・めもりーず)
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原題 | Sweet Memories | 読んだ日 | 2000.9.19 | ||
著者 | Natalie Kinsey-Warnock(ナタリー・キンシー=ワーノック) | 訳者 | 金原瑞人 | 画家 | (N/A) |
出版社 | 金の星社 | 出版年月日 | 1999.11 | 原作出版年 | 1996 |
感想 | いろんな本にエッセンスが似ている。『ヴァン・ゴッホ・カフェ』を考えたら、挿絵も同じ人だった。この挿絵によって、家族と孫―おばあちゃん関係のリアリスティックな物語が、ファンタジーの雰囲気を帯びてくる。「家」への思いや、こわがらずに自分で自分の光をともしていこうというメッセージには、とてもアメリカ(の田舎)を感じる。田舎っていうのはいい意味。大学というのはよくあるテーマな気もしたが、この部分だけではなく、作品全体がなんだかデジャブを感じるので、まあいいか。 独特で好きだなぁと思ったのは、夜のピクニックのエピソード。そういう素敵なコミュニケーションがないと、光はともせない。Amazing Graceが聞きたくなった。家を作り始めてしまうエピソードもなんか愉快だ。過去を知ることと自分との出会いというのは、ほんとにいろんな作品に見られるけれど、こういうてらいなく書いちゃう本も、いい意味で甘くて(スウィート)でいいかもしれない。 |