読書日記(土星のわっか)
by 鈴木 宏枝
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土星のわっか(どせいのわっか)
原題(N/A)読んだ日2000.9.19
著者長崎夏海(ながさきなつみ)訳者(N/A)画家(N/A)
出版社佼成出版社出版年月日1998.11.30原作出版年(N/A)
感想 すかすかな気持ちは、大人も子どもも抱えている。それを埋めて、げんきを取り戻したいかりんと、ちょっとオトナのゆいちゃん。異空間の縁日で、ゆいちゃんに「光るうでわ」を買ってもらってはめると、かりんは、すかすかな気持ちがなくなった。さほちゃんとのとりかえっこと後悔、その後。さほちゃんは、ちびまるこちゃんのたまちゃんっぽいなぁと思った。
 子どもの頃、存在の恐怖や災害、自分ではどうにもできない、それこそ地球の運命みたいなものにおびえた気持ちを不意に思い出した。そういう気持ちを掬いとるのが上手なのかな。話自体は、どことなく古風な感じで子どものリアリティを描こうという意識が見え隠れしている。絵とのバランスがよかった。


鈴木 宏枝
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