読書日記(ローワンと魔法の地図)
by 鈴木 宏枝
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ローワンと魔法の地図(ろーわんとまほうのちず)
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原題 | Rowan of Rin | 読んだ日 | 2000.8.20 | ||
著者 | Emily Rodda(エミリー・ロッダ) | 訳者 | さくまゆみこ | 画家 | 佐竹美保 |
出版社 | あすなろ書房 | 出版年月日 | 2000.8.15 | 原作出版年 | 1993 |
感想 | オーストラリアのファンタジー。家畜のバクシャーで暮らしを立てているリンという村で、バクシャーが飲む真水が嗄れはじめてしまった。水源をたどるために龍の住む山頂まで旅をしていくのは、6人の屈強な若者(男女3人ずつ)と、魔女に地図を与えられた弱虫のローワン。でも、一番怖がりのローワンが、実は、一番の勇気を持っていた・・・。 小道具や筋立て、詩に導かれる旅路や、本当の勇気というメッセージ。ハリポタのことも思い出しつつ、過不足のないファンタジー。でも、けっこう安易で、プロットのみな部分もある。龍が出てくるところなどは異世界だけど、基本的には地に足のついた現実世界。バクシャーたちとローワンの結びつきだけで押していく。一人ずつ脱落していくシーンは、「筋書きのための登場人物」を思わせるが、アランなどの影のある人物は、いい感じ。(しかも、「泳げない」という直裁な脱落理由もまた、子ども読者にとっては切実でリアリティがあるのかも)。 ドラクエがやりたくなった。 |