読書日記(ブランディ反抗期真っ最中)
by 鈴木 宏枝
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ブランディ反抗期真っ最中(ぶらんでぃはんこうきまっさいちゅう)
原題Being Brandie, Being Twelve読んだ日2000.8.9
著者Mary Tucker(メアリー・タッカー)訳者若林千鶴画家(N/A)
出版社さ・え・ら書房出版年月日1999.5原作出版年1995
感想 すらすら読める思春期母娘葛藤物語。テーマとしては普通だけど、過去のお母さんから未来の娘に宛てた手紙という小道具、そして、それがなかなかすんなりとは機能しないところ、そして、ごつごつしながらも、手紙が機能していく過程がおもしろかった。誰でも、自分にひきつけてこの物語を読むのではないか。繰り返される主題に、すごくリアルな心情表現もある。ブランディの方が大人で、お母さんの方が少し滅裂な感じがした。生理、ファッション、女の子の興味というと、そういう方向にいきがち。ティールと父さんはどうなのだろう。十二歳を特別視しすぎ?年齢ではないような気もするんだけどな。
 吉川聡子さんの絵は好きなのだけど、こういうマンガっぽい挿絵はどうも。ワイエス風の少年図はすごくいいのに(ネストリンガーのときも同じことを思ったかな)。


鈴木 宏枝
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