読書日記(少年と少女のポルカ)
by 鈴木 宏枝
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少年と少女のポルカ(しょうねんとしょうじょのぽるか)
原題(N/A)読んだ日2000.7.28
著者藤野千夜(ふじのちや)訳者(N/A)画家(N/A)
出版社講談社出版年月日2000.3.1原作出版年(N/A)
感想単行本は1996年3月ベネッセ・コーポレーション。好きな作家に入っていきそうな予感。表題作がよいのはもちろんだけど、退屈と思われた「午後の時間割」も、後半になるにつれておもしろさが増した。齋藤美奈子さんが、すごくよくできた解説をしてくれてしまっていて、ほとんど「そのとおり〜」。だけど、さらりと甘くなく少し不器用に「わかんない」ことも認め合いつつの少年と少女に、セイシュンを感じた。心に残る台詞もあり。リョウに一喜一憂するトシヒコの恋心に共感を覚えつつ。「午後の時間割」のがさつな女はツボだった。私も、ガサツなところあるしな〜(^^;「ホモくらいで死ぬなよ、テシロギ」。最初はやや退屈で魅力が文体に生かされていないような気がしたが、登場人物が、だんだんに立ってきた。しかし、予備校って舞台は、どうも80年代っぽい。


鈴木 宏枝
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