Gelsominaの本の散歩道(古い旅の絵本)
by Gelsomina

古い旅の絵本(ふるいたびのえほん)
原題(N/A)読んだ日2004.10.5
著者茂田井武(もたいたけし)訳者(N/A)画家茂田井武
出版社JULA出版局出版年月日1999原作出版年1944
感想
 1930年、22歳の茂田井武はヨーロッパ放浪の旅に出ます。3年余を過ごしたのちに帰国。後年、ふかく記憶に刻みこまれた異国の印象を「そのときそのままの不死の姿」として画帳に書きとめ、3人の子どもたちのために『おとうさんの絵本』として遺そうとしましたが、果たせず、病に倒れて逝ってしまいました(カッコ内は茂田井武の文章「印象のレンズ(私の描きたい絵)」より)。
『古い旅の絵本』はおそらく、『おとうさんの絵本』に加えられたであろう画帳の1冊とされています。『じぷしい繪日記』の随筆をあわせて読むと、若き日の茂田井武の青春の息吹が鮮やかにかんじられます。


Gelsomina
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