読書日記(子どもを選ばないことを選ぶ)
by さかな
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子どもを選ばないことを選ぶ(こどもをえらばないことをえらぶ)
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原題 | (N/A) | 読んだ日 | 2003.8.5 | ||
著者 | 大野朋子:編著(おおのともこ) | 訳者 | (N/A) | 画家 | (N/A) |
出版社 | メディカ出版 | 出版年月日 | 2003.6.20 | 原作出版年 | (N/A) |
感想 | この本は大野朋子さんの編著で、インタビューに臨床遺伝医の長谷川知子さん、写真は宮崎雅子さんです。 『分娩台よ、さようなら』で、タイトルにあるように分娩台をつかわないお産をめざされた産科医の大野さんが、今度は、出生前診断など、命の生まれる前のことについて書かれた本。この2冊を簡単に紹介するのはむずかしい。私は上記の本で、文と写真に魅せられて、自宅出産を望み、3人めの出産をそうした。それはそれは幸せなよいお産だった。でも、だからといって、てばなしに自宅出産をすすめる本ではないのだ。新刊のこの本にはサブタイトルの「いのちの現場から出生前診断を問う」とあるように、出生前診断について賛成していない。命について、しっかり書かれている。宮崎さんの撮られる写真の子どもはほんとうにかわいい。ダウン症の子どもたちを育てている親たちのインタビュー、父親、母親それぞれに読ませる。また、医療そのものについても、非常に細かな注釈があり、興味深く読んだ。インフォームド・コンセントについても、なるほどと思う。可能性のあることを全部知って選ぶことは、世の中のことを全部知ろうと思うのと匹敵するほど、限りなく大変だといわれている。 |