読書日記(4TEEN)
by さかな
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4TEEN(フォーティーン)
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原題 | (N/A) | 読んだ日 | 2003.7.3 | ||
著者 | 石田衣良(いしだいら) | 訳者 | (N/A) | 画家 | (N/A) |
出版社 | 新潮社 | 出版年月日 | 2003.5.20 | 原作出版年 | (N/A) |
感想 | この人のタイトルは、ちょっと癖があってわかりやすい。
題名から想像できるように、4人の少年を順番に中心にすえた短篇連作集。小説新潮に書かれたものと書き下ろし含め8作品。
中学生、14歳の少年らの好奇心はセックス、女の子が一応のメイン。それにかける情熱は、なぜか少しうらやましいくらい。
吉田秋生の「川より長くゆるやかに」を思い起こさせる。 少年たちは、イロイロなやみ多きものを抱えつつ、でもまっすぐ。早老症にかかってすでに白髪のナオト。父親が飲んだくれで暴力をふるって苦労しているダイ。頭の回転がよくて、不倫サイトで人妻と出会うジュン。41キロプラスマイナス16キロの彼女をもっているテツロー。出てくる少年の友人らも、みんな丁寧に書かれている。 14歳って、窮屈で、大人の庇護を受けて、でも、自由になりたくて、お金がほしくて、もやもやしていることを思い出した。最後の「十五歳への旅」もベタでよかった。でもでも、ぜったいに戻りたくない年齢だな、うん。 |