読書日記(灰色の輝ける贈り物)
by さかな
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灰色の輝ける贈り物(はいいろのかがやけるおくりもの)
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原題 | The Golden Gift of Grey | 読んだ日 | 2003.2.26 | ||
著者 | Alistair MacLeod(アリステア・マクラウド) | 訳者 | 中野恵津子 | 画家 | (N/A) |
出版社 | 新潮社 | 出版年月日 | 2002.11.30 | 原作出版年 | 2000 |
感想 | カナダ、ケープ・ブレントン島で育った作者が31年間に書いた短篇16作のうちの8篇が収録されている。漁師や抗夫を生業とする人々、きびしい自然、その自分たちの島で生活をいとなむ姿が描かれる 多くの産業があるわけではない土地、周りは海、そうなると、こうして漁師や炭坑という仕事に就くことしか選択はなくなる。年を重ねてきた者には、それが人生と思い、まだ未来は長く大きいと思う者は外に出る。そうやって年月を重ね、血がつながっていく、自分の世界はこの海と穴。生活を等身大で描くこと、美化しないこと、しかし正確なデッサンは美しさを伴う。そういう短篇集。 |